毎年恒例の「通信制高校めぐり」ですが、今年度は「色んな高校を見てみよう!」にバージョンアップし、盛岡スコーレ高等学校と岩手県立盛岡工業高等学校(定時制)を訪問しました。 今年度は体調不良の欠席者がありつつも過去最高の30名、しかもそのうち9名は中学生。自分の目で見学することは大切ですね。 朝9時盛岡西口バスプールに集合し、大型バスで出発です。
午前中は盛岡スコーレ高等学校を訪問。岩手県内の私立高校で総合学科を設置している高校はスコーレだけだそうです。 先生を選ぶことのできるチューター制、クラスという枠を取り払ったハウス制、一人ひとりが自由に選択して決める授業、服装自由化を実践した標準服制度など、自分がイメージしている高校とは違い、とても新鮮な感じでした。
高校の概要を聞いた後は10名前後のグループに分かれて、校内設備や授業見学。 調理や芸術・工芸・農業・保育などなど多様な選択授業があるということで、案内の先生についていかないと迷子になるくらい充実した設備。親子共々とても興味深く見学していました。
最後に案内されたのが、女子学生寮・桐花寮でした。寮の食堂で、敷地内にあるレストランPatataのお弁当を食べながらの昼食懇談会です。 お弁当がテーブルに届くまでの間、質疑応答の時間。当初はお弁当が届くまでの予定でしたが、質問が多く、また先生も熱心に答えて下さるため、時間延長となっていました。
質疑応答が終わると、デザート付きのお弁当を食べながらの昼食懇談会。 味がやさしいお弁当で、デザートはシフォンケーキで温かい飲み物付き。
懇談会では今回訪問した高校はもちろん、他の高校のこと、受験についてなど高校進学の話題だけでなく、高校進学以外の話題や様々なエピソードで盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。
お腹がいっぱいになったところで、岩手県立盛岡工業高等学校へ出発。予定時間より早く到着しましたが、先生が出迎えてくださいました。
今回は全日制ではなく、定時制の見学。授業開始は午後4時10分からということで、到着した時間帯はまだ授業開始の時間ではありません。そのため、まず、学校紹介の説明から始まりました。
恥ずかしながら、工業高校というと昔のイメージが強かったのですが、実際に説明を聞いてみると 支援が手厚く、様々な実用的な資格がとれ、しかも無料スクールバスが運行と至れり尽くせり! 元々、上田地区に校舎があったのが、現在地に移転となった際、通学に不便だからということで、スクールバスが導入され、現在に至っているそうです。
教務部長の先生のお話には熱意があり、学校愛・生徒愛いっぱい。中学時代、もしくは高校時代に不登校であったとしても、学びなおし、資格を取得でき、社会に送り出そうとする姿勢を感じました。
学校紹介のビデオを見た後、県内の定時制通信制高校の代表者が発表する生活体験発表会がありました。 毎年9月に開催されているそうです。彼は、盛岡工業高等学校に入学する前に挫折を何度か経験するも、入学後、自分の興味や好きなことを見つけ、現在は将来につなげるため勉強に取り組んでいるとのこと。この発表を聞いて、感動し涙する参加者がいたことは言うまでもありません。
この発表の後、質疑応答の時間があり、いったん閉会。というのも、この時点午後3時前。 定時制の授業は午後4時10分からのため、一度バスで盛岡西口バスプールに戻り、バスを降りて解散。 希望者が再度自家用車などで盛岡工業高等学校に再集合し、授業見学となったからです。
さて、夕方からの授業見学ですが、午後4時再集合にも関わらず、14名も集まりました。 概要は既に説明を受けているため、早速見学開始です。 まずは主要教科の授業。少人数ということもあり、和気あいあいとしていました。
そして、実習の授業です。 発表してくれている生徒さんは、卒業制作と資格取得のためため試験勉強を頑張っているそうです 。
次の教室に行くと 先程、生活発表をしてくれた生徒さんではありませんか!
少人数だからこそ、手厚い指導が受けられるのですね。
最後に見学したところは食堂。 授業終了が夜9時になるため、お弁当持参もしくは食堂で注文して食べる給食の時間があるそうです。
見学終了したときは、もう薄暗くなり始めていましたが、参加された皆さんは、充実した顔をしていました。
今回の訪問した高校、また、資料として配布した単位制・通信制高校が、中学校卒業後の進路選択の参考になればと思います。
最後になりましたが、訪問させていただいた盛岡スコーレ高等学校、岩手県立盛岡工業高等学校の先生方、資料配布でご協力してくださった高校の皆さま、ありがとうございました。