平成30年7月18日、SMILE HOUSEにこnicoの菅野さんをお迎えし、ワークショップ「100円ショップで揃う療育グッズ」をアイーナにて開催致しました。保護者、支援者の方が集まりワークショップ開始です。
いくつかの職種を経て、保育園で働くようになった菅野さん。子育て支援センター担当となり、保育士や支援員よりも熱心なお母さん方の姿に触れ、力になりたいと思われたそうです。100円ショップアイテムを工夫して療育グッズを作っている菅野さんにいくつか紹介して頂きました。まずはレゴや絵カードの紹介。レゴは簡単な組み合わせから難しい組み合わせのものまで写真に撮り、ラミネート加工したカードを子供達に見せ、真似して作ってもらうそうです。絵カードは絵のヒントを出したり、動物の絵は鳴きまねしてみたり、子供のレベルに合わせ工夫して使っているそうです。子供が興味を持ちそうなもので作ってみるとどんどん広がっていきそうです。
実際に100円ショップアイテムで作ってみましょう。プットインというグッズ。よく見かけるタッパーに切れ目を入れ、ビー玉を入れる遊びです。切り込みを小さくしておけばビー玉を入れる際、押し込む行為が指先の訓練になります。ビー玉の色や数を指定すれば考える力も付きます。難易度も変えられます。
次は色マッチングというアイテム。紙皿に色を塗り、それに乗せる果物の絵にも色を塗り切り抜いていきます。参加者の大人達、口数も少なくなり夢中になって色塗りしていました。「途中で止められない子供達の気持ちが分かる」と苦笑いする場面もありました。
お皿と果物それぞれ5色ずつ作成しました。お店屋さんごっこで、色で合わせてお皿に乗せてみたり、物の名前や数で指定したり…認知トレーニングになるそうです。我が家に持ち帰り子供に見せたところ、ごっこ遊びをしない息子が妹と一緒に楽しそうにお店屋さんごっこしていました。これは使えそうです!
他に牛乳パック太鼓の紹介もありました。少し大がかりなアイテムですが、作ると子供達に喜ばれそうです。アイテム以外にも100円ショップで購入したというバネ付きハサミを使ってみたり、色塗りに使用したマーカーについての紹介もあったり、色々参考になりました。
お母さんたちはすでに頑張っています。頑張ると疲れてしまいますよ。お母さんが元気で、楽しく笑顔でいてくれることが何よりの療育です。地図、マーク、乗り物などなど療育や支援はすぐそばにあります。頑張らず、自然に、楽しんでできる支援を…と、優しいお言葉を頂きました。菅野さんのグッズにもそんな優しさが溢れていました。