診断を受ける子どもの数も増えていますが、大人になってから発達障がいと診断される方も増えていますね。
診断を受けないまでも、もしかしたらと悩んでいる方も多いのではと思います。
先日の勉強会で、自閉症スペクトラムの診断基準についてお聴きしたので、よろしければ参考にしてください。
DSM-Ⅴの新基準で佐藤先生がポイントとして説明されたのは、
社会性の苦手さ
こだわりなど常同性
に、感覚過敏や鈍感が加わったこと
そしてそれは幼児期からであること です。
感覚過敏についてはうちの子は2人とも小さい時から苦労していますが、以前は保護者が訴えるほど重視されなかったかなと思います。
幼少期のことについては毎度細かく聞かれてきているので、日本の医師はもともと重視してきたのでしょうか。それとも子どもの診断だったのである程度さかのぼると幼少期だったのでしょうか。
いずれにしても、幼少期どうだったかが大きな手掛かりだと思います。
DSM-Ⅴについての説明は、わたしには理解しづらいものが多かったので、比較的分かりやすかったページを張っておきます。
http://www.e-satoh.com/DSM-V.html
===診断についての抜粋===
Aブロック;対人的コミュニケーションと相互作用の障害
1.対人的情緒的操作(Ⅳから変化なし)
2.対人相互的な非言語的コミュニケーション(視線や表情等)(Ⅳから変化なし)
3.状況にあった関係作りの障害(ごっこ遊びや居合わせたグループ内での関係作りが困難、仲間への関心が薄い)
以上3点を全て満たす必要があります。
厳しい診断基準となっています。今までのPDDNOSが診断から外れる恐れを指摘されていますが、相手の動きに敏感な日本人には大きな問題はないのではないかという意見が多くあります。
Bブロック;限局された反復する行動や興味(こだわり)
1.エコラリア(Ⅳでは入ってなかった)、常同・反復行為
2.同一性へのこだわり(儀式)
3.著しく限局された興味
4.感覚刺激の反応亢進または低反応(Ⅳでは入ってなかった)
以上4点を2つ以上満たす必要があります。
C 幼少期より症状がみられる、ただし本人の能力を越えた対人的状況となるまで顕在化しない事がある(幼児期・学童期に問題が見られず、青年期に孤立し始めるケースを示しています)
===============
感覚過敏については、Bブロックなので必ずしも必須ではないですね。うちはBブロックも全て見事に当てはまりますが。
難解なものを説明していただいて感謝です。
何かもし間違いなどありましたら、ご指摘お願いいたします。