9/16
“ほめることが大切”
これは、発達障がいとの診断を受けた母たちにとっては、基礎的なこととして浸透してきているなと感じます。

先日の勉強会で佐藤先生が
「ほめられるのを嫌がるお子さんもいる」
「すごいね~」と言ったときに、「これくらいのことで」と喜ばない子がいるという話をされました。

思い起こすと、息子も5~6年生くらいには、ちょっとしたことでほめると「は?」と疑問の表情をしていました。
精神的に安定してきたときには、「この程度でもほめてもらえる」と笑いながら言うようになりましたが、「この程度で」と思う子がいるのですね。

何となく自然に、少し機嫌が悪いかなと思う時には、「ありがとう」「助かる」「うれしい」など表現を工夫したりしていましたが、
「ありがとう」
と言われて嫌がるお子さんはまだ見たことがないとの佐藤先生のお話を聞き、
「ありがとう」
をもっと使おうと思いました。

別の話になりますが、アメリカから来た友人は、
「日本人は悪いこともしていないのに『すみません、すみません』ばかり言う」
と時々嫌そうに話します。
わたしもこの「すみません」には違和感があるので、「ありがとう」の意味では「すみません」はあまり使わなくなりました。

日本では「すみません」の文化から、「ありがとう」を言うのが苦手な人も多いのではないでしょうか?
お礼は度々言っているのだけれど、それが「すみません」だと、「ありがとう」は簡単には口にしにくいなと思います。
でも、人間慣れるもので、「すみません」と言っていたところを「ありがとう」に変えるだけで、「ありがとう」を気軽に口に出せるようになっていきます。

それが知らず知らずに子どもたちにも伝わって、物をとってあげたら「ありがとう」、質問に答えたら「ありがとう」など、息子はちょっとのことでも「ありがとう」を言える子になりました。
言われるこちらもやはり気持ちがいいものです。

小さいと思っていた娘ももうすぐ高学年。
「すごいね」「上手だね」とほめているところを、程度で分けて「ありがとう」に置き換えていきたいと思います。

9/18追記です。
ボードゲームなどアナログゲームで療育活動をされている松本さんが
「褒めない・叱らない」「勇気づける」子育てとは?~アドラー心理学について~
という記事を書かれていたので、「褒めない」でよいのか疑問に思い、質問してみました。
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褒めない・叱らないは本質ではなくて、「親が子どもの上に立とうとするな」というのが本質です。それをやると子どもも親の上に立とうとして親子で権力争いが始まるぞ、というのがアドラー心理学のメッセージです。
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とのお返事をいただきました。
本質の方が広がっていき、「褒めない・叱らない」の言葉だけが一人歩きしないといいですね。

「ありがとう」を使おう

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