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6月22日(土)、お仕事体験&学習会の第2回目が開催されました。

タイトルは「大学研究室のお仕事を体験してみよう!」

岩手大学農学部の大沼俊名先生を講師としてお迎えし、大学の実験室で「細胞分裂の観察」、「赤血球と白血球の観察」、「DNAの抽出」を体験してみました。

 

馬の全身骨格標本や、「薬理毒性学研究室」という看板など…実験室に到着するまでにも、普段は目にしないものに興味津々な子ども達。不安も吹っ飛んだかな?

 

さっそく大沼先生が説明を始めると、みんな真剣な様子で耳を傾けていました。
先生からの「人の体の中にある細胞の数は何個くらいあると思う?」という質問に、あちらからもこちらからも、答える声が聞こえました。自分なりに予想して答えたり、もう答えを知っていたり、様々な回答が出ましたが、声を出してみんなもすっかり気持ちがほぐれた様子。

 

いよいよ体験のスタートです。

 

午前の部では、優しい学生ボランティアのお姉さん達に見守られながら、細胞分裂を観察するための標本を自分たちで作りました。

ピンセットやピペット、眼科用のハサミ、塩酸や染色液など、初めて使うものもあったと思います。最初からうまくできなくても、自分で工夫して、楽しそうに最後までやり遂げていました。
そんな子ども達の姿を見て、こっそり感動したのは私だけではないはずです。

 

双眼の顕微鏡を使って、自分の作った標本を見てみると…ピントが合って細胞の形が見えた瞬間、嬉しそうな声がいろんなところから聞こえました。
「並んでいる細胞が可愛い!」という細胞愛に溢れる声も。

「肥満細胞腫という病気の標本も用意してありますよ。」と先生が言った瞬間、「ヒスタミン!」と元気な声が聞こえた一幕もありました。
学生ボランティアさんも、「よく知ってるね〜」と驚きの表情をしていましたよ。

 

自分で作った標本を写真に撮りたいという希望が出たため、急遽、デジタルカメラと繋げてある顕微鏡を用意してもらい、写真の撮影会も行われました。
大学の設備に頼ることなく、顕微鏡のレンズにスマートフォンのカメラを合わせて、なんとか綺麗に撮影しようと熱中する子もいました。

 

みんなそれぞれ細胞に親しんだ午前のプログラムでした。

 

 

午後の部では、お家にある馴染みのある材料を使って、ブロッコリーの細胞の中からDNAを取り出して、目に見えるようにする実験をしました。

 

ブロッコリーの花芽をひたすらはさみでチョキチョキ。

細かくした花芽をさらに乳鉢ですりつぶして、細胞をバラバラにするのですが、この乳鉢で生のブロッコリーを潰す作業が地味に大変…。

大変さがわかっていた先生は、”文明の利器”ハンドミキサーも準備していました。でも、やる気に溢れる子ども達が選んだ器具は…まさかの全員乳鉢!

やってみると確かに大変なんだけれど、「ひねりを加えながらやるといい!」と自らコツを発見する子がいたり、半分までは乳鉢でやったけど残りはハンドミキサーに切り替えるという勇気ある撤退をした子がいたり、小さな乳鉢と自分の手だけで作業を完遂した子がいたりしました。
どの選択であっても、自分で選んだことでそれぞれの達成感に繋がるのではないでしょうか?

 

DNAを取り出す魔法の材料は、塩に、洗剤に、エタノール。
お家にあるたったこれだけの材料で、普段は見えないDNAが見えてくるなんて本当なの!?

 

ブロッコリーを切っただけではもちろん見えない。
塩水と洗剤を混ぜた抽出液を加えてもまだ見えない。
ろ過した抽出液に、そーっとエタノールを重層すると…。
エタノールと抽出液の間に、もや〜ん、ふわふわ〜、と白い糸状のDNAが見え始めました。

難しかったエタノールの重層を乗り越えて、DNAが見えて嬉しい!と思った子も、確かに、白いものは見えたけど、これがDNAなの??と確かめたくなった子もいたことでしょう。

 

そこで、午前の部で核のDNAを染めるのに使った赤紫の染色液でDNAを染めてみました。
すると、DNAを載せていたろ紙はあまり染まらないのに比べ、白かったDNAは濃い赤紫色に染まっていました。

この、DNAを見えるようにしてDNAであることを確認した実験のように、本当はそこにあるんだけれど目に見えないものを、見えるようにしたり、間接的にでも”ある”ことを明らかにすることは、研究室でのお仕事=研究そのものです。

 

今まで見えていなかったものを、自分の力で見える形にする喜びを子ども達は感じてくれたかな?

 

慣れない場所、見慣れない器具類、初めての作業の数々。
そして、あいにくの雨による蒸し暑さと、朝から夕方前までの長時間のプログラム。
子ども達にとっては、なかなかハードな体験学習だったと思います。

そんな中でも最後までやりきったことには自信を持って欲しいです。

 

そして、今回の大学研究室でのお仕事体験に限らず、体験する中で楽しいと思える瞬間があったり、自分の興味や得意なことに気づく瞬間があったなら、それは将来を考える上でとても重要なパーツだと思うので、ぜひその気づきを大事にして欲しいと思っています。

 

アコモンでは子ども達のアンテナに引っかかるよう、今後も様々な分野のお仕事体験学習を企画してまいります。子ども達が将来を考える手助けになれば幸いです。

 

最後になりましたが、ご多忙の中協力してくださった、大沼先生と学生ボランティアのみなさんのおかげで、有意義な体験学習会を開催できました。
どうもありがとうございました。

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2019年6月22日(土) お仕事体験&学習会 「大学研究室のお仕事を体験してみよう!」

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