娘は不安感が強く急な計画の変更が苦手。集団行動では疲れやすいタイプです。

また、協調運動を含め運動全般が同年齢の子どもに比べてかなり苦手です。

そんな娘も小学校で行われる林間学校へ参加する5年生となりました。

 

初めての場所でパニックにならないだろうか、

ただ長ぐつで歩くのですら大変なのに、沢を登り、這うようにして岩山をのぼれるだろうか、

家族と離れて宿泊できるだろうか・・・心配が募ります。

そこで私達家族は、林間学校本番に向け事前に林間学校を体験することにしました。

 

林間学校体験では、楽しめること、楽しめなくとも参加できそうなこと

できるようになったこと、できなかったこと・・・娘の現状を十分に確認することができました。

 

そしてついに本番。小学校での林間学校。

プログラムは盛岡市内の他の小学校と大差はなく、源流探索に加え、兜明神岳の岩山を登頂、野外炊事、テント泊、水晶探索といった内容が予定されていました。

 

娘にとっての1つ目の難関は登山です。

階段の昇り降りでさえ手すりを頼りにするのに沢を長ぐつで歩きながらの源流探索。

かぶと広場での昼食の後は、はうように岩山を登山し兜明神岳岩山登頂を目指します。

事前体験の登山の際には、同じような景色が続く山道で

「あと何分歩けばよいのか」、「あと何メートル歩けばよいのか」具体的な見通しが立たず途中何度も立ち尽くしていました。

ですので担任と打合せて、最悪登山が困難なようであれば途中下山して、昼食をとるかぶと広場まで車で合流する。岩山には登らないで待機でも。と、いうことにしてありました。

当日朝から母はそわそわ。何も手につきません。仕事に行っている父からも心配の電話がかかってきます。

ところが!!ところが!!

そんな私たちをよそに「無事渓流探索に参加し、兜明神岳の岩山も登頂!」と先生からの速報メールがきたのです。

どれだけ頑張ったのか、娘!どれだけ励ましてくれたのか、みんな!感激です!半べそです!

小学校にも、娘が登頂した写真とともに速報が届き先生たちがとても喜んで下さったとのこと。

いつもお世話になっているカウンセリングの先生は、「鳥肌が立った!」とビックリです。やったね!!

 

そして、2つ目の難関が宿泊でした。

テント泊は経験済みですが、家族と離れての宿泊は初めてです。

その上、テント泊を予定していましたが夕方から強い雨が2時間ほど降り続いたことで、宿泊場所がテントから体育館へ変更となりました。

父と母はまさか宿泊場所が変更になったとは思いもよらず、パソコンにかじりつくようにして雨雲レーダー画像を何度もリロードしては「様子を見に行こうか?」「行っても現状は変わらないよ・・・」と、わたわた。

現場では雷を伴う大雨の上急な計画の変更で、案の定、体育館に入った娘はパニック状態になり大声で泣きだしたそうです。

ですが、友人の励ましと幸いにも体育館は事前体験で下見をしなんとか入れるようになった場所でしたので、次第に落ち着きを取り戻したとのこと。

この4年間強を一緒に過ごし娘を見守ってきてくれた友人たちの存在を本当にありがたく感じました。

 

就寝は、体育館で寝袋を使用し寒さ対策の為に防寒着を着用でとなりました。

寝袋は今風の小さくまとめるタイプでは娘が取り扱い辛いということを事前に確認していましたので、少し緩めの袋に入れ替えて持たせてありました。

防寒着は使わないこともあろうかとリュックの一番奥に入れておいたのですが「このイベントの時はリュックのどこからどの袋を取り出して用意する」というシミュレーションを繰り返し練習していましたし、荷物をどこに入れたのかを可視化していた方がよさそうだということで、リュックの外側に荷物の入れた場所を明記しておきました。

ですので、リュックの奥に入っていた防寒着も迷うこと無く無事取り出せたそうです。

就寝に関しては担任との打ち合わせで、どうしても眠れないようであれば迎えに行き自宅に連れ帰る。朝方に現地に送り届ける。と、いうことにしてありましたが、先生に添い寝して頂き、夜中何度か目を覚ましたようですがパニックまでには至らず朝を迎えることができました。

 

ここまでくれば、一安心です。

食堂での食事も食事当番も事前に体験済みですし、水晶探索も事前に体験済み。

娘は、無事にそして予想以上の大成功にて林間学校を終えることが出来ました。

あんなに心配だった林間学校が、事前体験と準備で大切な大切な思い出になったのです。

 

嫌な思い出になるぐらいなら、参加しないのも手かもしれません。

けれども、参加したことで楽しい思い出が増えるのであれば、これからの自信につながりますよね。

 

今回の勝因は、

①事前に体験しておいたこと(娘が安心!)

②学校側にフォーローして頂きたいことが事前に確認できていたこと(家族が安心!)

③それをもとに学校側と事前に打ち合わせが出来たこと(学校も安心!)

④先生に途中何度か娘の様子を連絡して頂けたこと(家族が安心!)

⑤そして、ご支援いただいた皆様の存在があったこと(みんなが安心!)

でした。

 

そうそう、兜明神岳の頂上にはみると幸せになれる蝶々がいるとのうわさがありました。

どうやら娘はそれをみたようです。黒い蝶々だったそうですよ。

きっときっと幸せになるに違いない!

(ちなみに幼いころから娘には、周囲の人にはみえない蝶々や小鳥がみえることが多々ありましたっけ。)

 

 

小学校の林間学校に行ってきました!

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小学校の林間学校に行ってきました!” への1件のフィードバック

  1. 我が家の心配事は、極端に虫が苦手なところや長袖長ズボンで活動することでした。
    体験の時には学校のような詰め詰めのスケジュールではなく、全ての活動を事前に体験することはできませんでしたが、「知っていること」が増えたことや苦手な虫の回避法を自分なりに見つけられたことで、楽しみにして本番に参加することができました。
    一番の楽しみは野外炊飯だったようです。
    指導の方が同じセリフを言うのかどうかをずっと気にしていて、帰ってからも「また言ってた」と笑っていました。
    キャンプファイヤーの時のフォークダンスなどは参加しなかったり、テントでよく眠れなかったりしましたけれど、「やった!」という顔で帰ってきました。

    ほんと、無理して参加するとトラウマにもなりかねないし心配ですけれど、ワンクッション置くことで大きく変わってきますね。

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