H31年 4月16日(水)、ふれあいランド岩手にてワークショップ「サポートブックを作ろう」を開催いたしました。

サポートブックは、自分(本人)のことを周囲に知ってもらうためのツールです。情報を共有することで、自分(本人)も安心、周囲も安心。よりよい関係を築くことにつながります。

アコモンのサポートブックは支援学校の引き継ぎシート等を参考に、オリジナルで作成しています。Googleドライブを利用したクラウドで管理できるサポートブックなので、自分のパソコンからログインして入力すれば必要な時にプリントして使うことができます。一度作成すれば更新箇所だけ編集すれば良いので、労力はぐっと減りますね。『学校』の部分をそれぞれの生活環境に置き換えて作成することもできるので、学校や学童、デイサービス、そして職場でも。いろいろな場面で活用することができます。

今回は、インターネットの環境が乏しいことから、パソコンにExcel形式でダウンロードして作成しました。
実際の内容はというと…。A4のシート一面に、細かい項目がビッシリ。

「これを埋めるのは苦労しそう…。」そう思って躊躇してしまう人もいるかもしれません。でも沢山の項目があることには理由があるんです。

サポートしてもらうために作成するのですから、どうしても欠点ばかり書き連ねてしまいがちです。それだけでは先生が持つ印象も良くないものになってしまうかもしれません。でも、網羅的に子どもの特徴を書くことで、こんな良い面もあると先生に知ってもらうことができます。すると、先生の子どもの捉え方も変わってきますよね。何より、子どものできているところ把握しておくことができますので、親が肯定的な目で見やすくなります。

そして、親や家族以外の他人が読む、という視点に立って、”読み取りやすい”ようにまとめることも重要です。

気になるところはあれもこれもと、みっちり埋めたくなるのが人情ですが、それぞれの項目に欄は一つしかないので取捨選択が必要になります。そうしなければ、せっかく書いても一番大事なことが伝わらなくなるかもしれません。

ではどうやって整理したらいいでしょうか。似たような課題のうち、優先して書くべきものはどれを選んだらいいのでしょう。

目標は高く、一番難易度が高いものを選びたいのはやまやまですが、ものには習得する順番があります。一番平易な課題がクリアできなければそれに続く次の課題はもちろんクリアできません。ですから、一番簡単な課題が今一番取り組むべき課題と言えるでしょう。

 

まずは書いてみましょう!のかけ声で、それぞれが早速パソコンに向かってサポートブックの入力を始めました。

時々、質問などで手を挙げる方がいる以外は、パソコンの音がカタカタカタ…。皆さん真剣に取り組んでおられました。

1時間が経ったあたりで休憩をと、身体を動かすようにストレッチを促しますが、ほとんどの方は見向きもせず。
家族のことを知ってもらうためにと、たくさんある項目が次々と埋まっていきました。

気づいたら終了時間。
このサポートブックを提示することで、周りの人と一緒になって、本人が過ごしやすい環境を作っていけるといいですね。

2019年 4月ワークショップ「サポートブックを作ろう」

投稿ナビゲーション


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。